取引先に業務を依頼するときに、自分の要望を伝えたつもりだったのに、
全然違う認識をされてイメージと違うものが出てきた、という経験はありませんか?
自分が当たり前に使っている言葉が、相手にとってはニュアンスの違う言葉として受け取られていたり、お互いの「このくらいでOK」の公差の範囲が違う可能性がある、ということを想定していないとこういったすれ違いが起こります。
こんなすれ違いをしないために、身につけるべき力が国語力です。
最近使われ始めたばかりの言葉で調べてもいろんな認識があるかと思いますが、私は
言葉を用いて、自分の伝えたいことを相手に届くように伝え、相手の伝えたいことをありのまま理解できる力
だと思っています。
《アウトプットする力》
TPOに応じて、その時にその相手に伝わる言葉を選び組み立てて話す。
《インプットする力》
相手の伝えている言葉の意味を、ありのまま理解してイメージを共有する。
どちらの力も、相手ベースで自分の考えや想いを共有することが前提です。
最初に書いた取引先とのすれ違いも、きっと相手の前提を理解せず、自分の主張だけを伝え、確認もおろそかにしたために依頼の指示に抜け漏れが生じてしまったのです。
ビジネスだけに限らず、コミュニケーションをとる時には
自分の言いたいことをそのまま言葉にする前に
相手を知り、相手が受け入れられる表現や順序を意識して言葉を組み立てることで
円滑なコミュニケーション、関係性を築く第一歩となるのです。